「生活にそっと入り込む妖怪の魅力」

念願の妖怪検定上級に合格することができました。

思えば、小学生の頃からゲゲゲの鬼太郎が大好きで、登場する妖怪達に何か惹きつけられるものを感じていました。

アニメだけでは飽き足らず、週末になるごとに図書館で水木先生の妖怪図鑑を何度も借りて読みふけっているような子供でしたので、この時から妖怪の魅力にとりつかれていたんでしょうね。大学の卒論でも、妖怪について書いた程です。

そして31歳の今でもこうして妖怪に情熱を傾けられるのは、単にキャラクターとして好きなだけではないような気がします。
私たちの生活や文化の中にそっと入り込んでいるところが、たまらなく魅力的なのです。

今回の上級試験では「飛縁魔(ひのえんま)についての論文を書きましたが、現代の時代でも「丙午(ひのえうま)生まれの女性」の迷信は信じる人が多く、実際の出生数に大きく影響を及ぼした歴史もあります。

他にも、てるてる坊主の元は、実は妖怪だったりと、身近なところに彼らはいたりするのです。

妖怪とは、酒落のきいた先人達の手によって創られたものですが、それが控えめに、だけど、ちゃっかりと現代にも生きているというのは、実に日本らしくて粋な感じがします。

上級を受験するにあたって、そんな妖怪についてさらに深く調べたり、勉強するいい機会をいただけたなと、思います。

そして来年からは、試験に必死で見る余裕のなかった境港のブロンズ像を思う存分見て回りたいです。

上級バッジを持つ二宮里実さん