妖怪と鬼太郎が好き

大学生になった年、「ゲゲゲの鬼太郎」のアニメ6期がスタートした年に調布で初めての妖怪検定を受験しました。それから5年。大学院生になった私が、学生生活最後にやりたかったことの一つが境港で妖怪検定上級を受験することでした。

 幼稚園のとき、祖父の故郷の「かまいたち」や「河童」の話に魅入ってしまったのが私と妖怪との出会いです。

 大きくなってから「妖怪事典」を開くと、かまいたちは、私の住む岐阜県の妖怪として確かに書かれており、祖父の言っていたことは本当なのだと感動しました。

 小学校1年生のとき、母が怖さのあまり、布団にくるまりながら見ていたという鬼太郎が始まるというので、どんな怖い話かと思いきや、可愛くて強い鬼太郎にすっかり夢中になったものです。

 アニメは5期世代ですが、3期は毎週レンタルして見ていましたし、偶然見つけて買ってもらった4期のVHSは、学校から帰ってくるたびに繰り返し見ていたので、次回予告の最後の決めぜりふまで一言一句覚えていました。

 今回の試験までは十分な勉強時間が正直確保できず、これまでの私の人生を信じて臨むしかないと腹をくくりました。

 しかし、小さいころからよく祖父から聞かされていた河童の名前。あの時ちゃんとメモしたはずなのに、どうしてもそれだけが思い出せず、大変悔しい思いをしました。試験後に確認したら「トチカランべ」でした。

 合格が分かって、妖怪と鬼太郎をずっと好きであり続けて本当によかったと心から思いました。

 今年度から社会人ですが、妖怪感度を鈍らせることなく、自分の足で妖怪に会いに行くこともしていけたらいいなあと思っています。

験前夜の水木しげるロードで。4期鬼太郎の博識で物静かなところが好きです。