妖怪と境港が好き

2013年に初めて上級を受験し、今回9回目の挑戦にして念願の上級に合格することができました。毎年、石川県から境港まで遠征して上級に挑戦し続けることができたのは、妖怪が好きという情熱があったからです。

きっかけは、幼少期にゲゲゲの鬼太郎のテレビアニメを見て、勧善懲悪の鬼太郎が敵・妖怪と戦う姿に憧れたことでした。

水木しげる先生の原作漫画では、妖怪にユーモアがあり、親しみが湧きました。
また、鬼太郎の敵・妖怪の中には、江戸時代の絵師、鳥山石燕が描いた妖怪が題材にされていたことを知り、妖怪の歴史と奥深さを感じました。

私は、高校の美術部で鬼太郎の絵を描き、就職して最初の勤務地は、水木先生の出身地である鳥取県を希望。
米子市内で勤務していた頃は、毎週のように水木しげるロードに行って妖怪ブロンズ像を眺めるという人生を送ってきました。

妖怪検定上級は、小論文試験で具体的な勉強方法が分からなかったため、一先ず、地元の妖怪の伝承地をフィールドワークすることに。
石川県鳳珠郡能登町には、猿鬼伝説ゆかりの地名や神社があり、夢中になって探索しました。

試験本番では、猿鬼について論じましたが、書籍から得た知識だけではなく、体を動かして実物を見たことで知識を深め、受験者の誰よりも猿鬼に詳しいのだと自信を持ったことが、上級の高い壁を突破することに結び付いたのだと思います。

妖怪検定は極めましたが、妖怪と境港が好きなので、これからも境港に遠征して妖怪を探究し続けます。

田多さんが高校生の時に描いた鬼太郎